【こんな症例も治りますシリーズ 820】『 セカンドオピニオン診療: 難治性の脱毛の猫さん、実は○○が関与だった症例 』も適切な診断と治療でコントロールします

 

 

― セカンドオピニオンで見えてきた、本当の原因 -

 

猫 ミックス猫 6歳 オス(去勢手術済)

 

 

◆◆ 【 目の上の脱毛とかゆみを主訴に、セカンドオピニオンの診察をして欲しい 】 とのことで来院されました。

 

 

 

■■ ご相談時の状態

 

 

■ 目の上の毛が抜け、かゆみが続く状態が、
1年前から続いていました。

 

 

■ これまでの治療では、抗ヒスタミン薬が使用され、多少は改善するものの、
完全には落ち着かない状態が1年ほど続いていたそうです。

 

 

■ 最近になって、
かゆみと脱毛がさらに目立つようになり、
当院を受診されました。

 

 

 

 

■■ 当院での検査で分かってきたこと

 

 

■ 皮膚の基礎検査を行いましたが、細菌や真菌、寄生虫などの異常は認められず、
皮膚検査は正常範囲内でした。

 

 

■ この結果から、感染症が主な原因である可能性は低いと判断しました。

 

 

 

 

■■ 考えられた病気について

 

 

■ これまでの経過と検査結果を総合すると、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎といった、体質的な皮膚疾患が疑われました。

 

 

■ 抗ヒスタミン薬で多少の反応があったことも、アレルギー性のかゆみを示唆する所見でした。

 

 

 

 

■■ 治療と方針について

 

 

■ そこで、ステロイドを含む治療を行い、皮膚の炎症とかゆみをしっかり抑える方針を選択しました。

 

 

■ あわせて、皮膚の状態を見ながら抗生剤も併用しました。

 

 

 

 

■■ 経過について

 

 

■ 治療開始後、かゆみはほぼ消失し、目の上の脱毛部にも毛が生え始めました。

 

 

■ 現在は、症状が安定していることから、ステロイドの量を少しずつ減らしながら経過観察を行っています。

 

 

 

 

■■ セカンドオピニオンについて

 

 

■ セカンドオピニオンは、これまでの治療を否定するものではありません。

 

 

■ 今回の症例のように、症状の経過を整理し、治療方針を再検討することで、改善につながることもあります。

 

 

 

 

■■ さいごに、

 

 

■ 目の周りの脱毛やかゆみは、見た目の変化だけでなく、猫ちゃん自身にとっても大きなストレスになります。

 

 

■ なかなか症状が改善しない場合には、治療の方向性を一度見直すことも大切です。

 

 

■ この症例が、同じような皮膚トラブルで悩んでいるご家族の参考になれば幸いです。

 

 

獣医師 伊藤雅志

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